OUR HOUSEネタバレ最終回までの原作あらすじ感想!

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4月スタートの「OUR HOUSE」(フジテレビ・日曜21時)は、野島伸司氏によるオリジナル脚本で、原作はない。

数々の衝撃作を生み出した野島氏だが、ハートフルコメディという本作の見所や、野島作品の魅力について過去の作品を参考に思索した。

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放送前のあらすじ紹介

■OUR HOUSEのあらすじ

東京の、とあるのどかな住宅街に暮らす伴一家。貧しくとも、いつも家族5人で集っている。4人兄弟の2番目の長女である12歳の桜子(芦田愛菜)は、半年前に母を病気で亡くしてから、母親代わりを自ら引き受け、家族を仕切るようになる。しかし責任感の強い桜子の言動は鬼のように厳しく、無自覚ながらも家族を震え上がらせていた。

母を亡くした傷が癒えない中、どこか抜けている父・奏太は仕事先のアメリカで電撃結婚。交際期間を1日も持たぬまま、31歳のアメリカ人、アリス・シェパード(シャーロット・ケイト・フォックス)を連れ帰国する。あり得ない話にブチ切れた桜子は、新しい母親であるアリスを追い出すべく、戦いを仕掛ける。

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もう1人のヒロイン・アリスは、アメリカで写真家の夢を持ちながらも、生活の為にバイトに明け暮れる日々。ずっとこの生活から抜け出せないと思っていたある日、アリスは桜子の父・奏太と出会った。ある理由で日本へ行きたいと願っていたアリスは、奏太を救世主と信じ、結婚に踏み切る。

だが待っていたのは、個性の強い大家族。ショックを受けながらも、以前の生活に別れを告げるべく、大家族の母として生き抜く覚悟を決める。単純とも言えるアリスだが、家族1人1人と戦いながら、強敵・桜子に果敢に勝負を挑んで行くのだった。

■脚本家・野島伸司と井上由美子の、意外な共通点

本作のあらすじに、井上由美子氏の「遺産争族」(テレビ朝日)を想起した。

資産家の河村家に婿入りした主人公・育生(向井)が遺産相続問題に巻き込まれ、醜い争いの末、最終的に家族は遺産への執着心を手放し、育生が心底求めていた、何でも言い合える「最低な家族」を手に入れたという結末だった。

ホームドラマでは「本音でぶつかることのできる家族」が定番だが、加えて両作品に共通するのは、手放すべき執着を断たせることや、不健全な支配関係から、もっと自由で博愛的な人間関係へシフトする姿勢である。

「遺産争族」では遺産や会社への執着・血族意識が、本作でも家族に対する誤った忠誠心が病巣となり、長女の桜子が鬼軍曹のごとく仕切る伴家は、河村家の祖父(伊藤)や父(岸辺)が支配する家庭とも重なる。

アリスは育生のように新しい物の見方を提示して、狭い世界に閉じ込める古いしきたりを壊し、窮屈な忠誠心に対する認識を改めていくのではないだろうか。

作風の異なる野島氏と井上氏だが、悪習慣や過去への執着を断つというテーマは他の作品にも見られる。

井上氏「昼顔」では妻の不倫と夫の支配、野島氏「101回目のプロポーズ」では大事な人を亡くす恐怖、「高校教師」では父の近親相姦による支配、「人間失格~たとえば僕が死んだら」のいじめと復讐、「薔薇のない花屋」育児放棄された過去への囚われetc…。

それらを手放し、自由な未来へ解放すべく、過激な行動で(放火や火事の共通点も)ドラマを展開するのだ。禁断の愛に陥る「高校の生物教師」というキャラクターも被っている。互いに影響し合ったのか、偶然なのかはわからないが、恋に落ちるのは生物の「本能」なのだと示すためだったのだろう。

■野島作品の魅力・「OUR HOUSE」の見所

野島氏の作品は、過激でありながら芸術性が高いのも特徴であるが、時に自己陶酔的と感じることもないとは言えない。

しかし一見悲劇のように犠牲者の苦難の姿を描いていても、性的虐待により妊娠した子を産み育てるなど、最終的に大きな優しさや慈愛へと導き、繊細な感性で、人間愛や同胞への共感がラストに描かれている点は素晴らしい。

また、駆け落ちの末、赤い毛糸を互いの小指に結び、揃って自殺したり、亡霊や生まれ変わりなど、霊的次元や精神世界、宇宙との心の繋がりを感じさせる描写も印象的である。

本作でも、亡き母に代わって現れた新しい母との出会いは、宇宙の導きとも取れる。

血族のみを大切にするという狭い集団認識を拡大させ、「これまでこうして来たのだから」という現状維持に凝り固まらず、より自由な世界を作れば、自然に幸福を享受できるのだというメッセージにも感じられる。

人の価値に対する需要が変化するにつれ、少しずつ自分も変化し、過ぎ去ったものに対する執着を捨てて、次の役割に生きて行くようにと。

一方で、昨年の「お兄ちゃん、ガチャ」や本作「OUR HOUSE」では、今までの美しく抽象的な作風から、より具体的で現実的な題材へと変化しているのも興味深い。

ガチャガチャのカプセルからお兄ちゃんが現れたり、新しい母親が交際0日のアメリカ人という設定はファンタジーであるが、幻想的で曖昧なものでなく、リアルで明確な象徴を持ってきたのは、視聴者が取っ掛かりやすく、見通しやすくするためなのかもしれない。

何れにせよ、野島作品には「純粋な愛情」に対する枯渇感や、強い思い入れを感じる。
その中で、愛する人の人生を支配するのではなく、負担を感じることのない、純粋で軽やかな愛情を注ぐよう誘導している。

求め過ぎて強く握りしめると、愛は果かなく壊れてしまう。手を離し、自分が必要とするのと同じだけの自由を愛する人に与えるよう、アリスは桜子を導くのかも知れない。

芦田とシャーロットの掛け合いが楽しみだが、アリスの新しい風は伴家だけでなく、フジテレビをも救ってくれるだろうか。

参考文献「スピリチュアル占星術」ジャン・スピラー著

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